東京文化戦略2030
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53東京の芸術文化の振興のためには、都がその担い手となるアーティストの持続的な活動をサポートするとともに、都内の芸術文化団体とネットワーク化を図り、情報提供や意見集約を行いながら、新たな活動につなげていくことが必要です。アーティストだけでなく、技術スタッフ等の従事者や中間支援団体などへの支援も同様に重要です。特に、東京は比較的地価や物価が高いことから、稽古場やアトリエ、スタジオ等の作品制作のための拠点を構えることが難しく、その負担を軽減するための支援が必要です。将来的に、都民ひいては人類共有の財産と位置付けられる美術館や博物館の収蔵品の保管場所不足が懸念されるとともに、老朽化する設備への適切な対応が必要となります。また、海外の先進的な美術館やギャラリー等では、気候変動問題をはじめとした地球環境の危機に対する取組が積極的に行われています。東京においても、こうした社会問題への率先的なアクションが期待されています。東京都及び東京都歴史文化財団に求める支援内容出所)「アートにエールを!東京プロジェクト(個人型)」事業実施に関するアンケート(2020年11月調査)4戦 略6665494539様々な支援プログラムについての情報提供発表の機会の提供創作活動の広報的な協力制作したアート作品が取り引きされる市場の活性化今後の活動につなげるためのネットワーク構築の機会の提供事業運営に必要な経理・税務などの知識を学ぶ機会の提供資金調達や事業PRなどのノウハウの紹介・人材育成選考が厳しくとも長期的な創作活動支援稽古場やアトリエの提供など作品づくりのための環境提供短期あるいは少額でもより多くのアーティストへの緩やかな支援3734342623(%)(サンプル数=4,151)図表15

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