東京文化戦略2030
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3戦 略46芸術文化活動の活性化及び発信力を強化することは、都市力を高める上で重要です。東京にはホールや劇場、美術館や博物館などのあらゆる芸術文化資源が集積しているものの、美術、演劇・舞踊、音楽等の分野において、東京の存在感を十分に示せているとは言えません。芸術文化活動の活性化及び発信力の強化に向けては、世界中の才能が集積し、さらにはその才能を国際的に発信していく、そしてその評判が才能の集積にもつながるといった好循環を構築するための魅力的なインフラ・事業などが必要となります。そのため、芸術文化関係の情報収集や交流の場となる新たな拠点を構築し、芸術文化活動のネットワーキングにおいて魅力的な場となり、世界を惹きつける東京の芸術文化を創造・発信します。その拠点に、世界中から分野を問わず魅力ある様々な人材を呼び込み、アーティストとの交流により新たな創造を生み出し、成長の柱としていきます。東京2020大会に向けた文化プログラムを実施したことにより、海外の文化機関をはじめ、様々な主体とのネットワークが構築できてきました。こうしたネットワークを活かし、都の文化施設が地域の魅力溢れる施設とネットワークを形成し、共同制作・人材交流・情報の中心的な役割を担えるようにします。また、東京が世界と伍していくためには、アーティストやキュレーター※10、演出家等が海外に出て、交流することが必要です。そのため、才能あるアーティストを発掘・育成するとともに海外展開の支援をし、東京発のアーティストとその作品の国際的評価を高めていきます。※10「キュレーター」…美術館などで、資料収集や保管、展示、調査研究などに携わる専門職員のこと。戦略3の考え方と方向性25. 「戦略」と戦略実行のための「推進プロジェクト」

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