1戦 略COLUMN海外における高齢者プログラムの取組 ニューヨーク近代美術館(MoMA)では、認知症患者とその家族や介護者を対象にした「Meet Me at MoMA」が開催されています。この取組は、参加者が美術の鑑賞・創作を通じて、自らの記憶を回想しながら、様々な参加者と一緒になって対話をするというプログラムです。2007年から2014年にかけて実施された「The MoMA Alzheimer’s Project」において考案されたもので、世界に先駆けた取組として注目を集めました。 マンチェスター市(イギリス)では、「Age-Friendly Manchester」というスローガンのもと、市内に住む高齢者にやさしい地域づくりを推進しています。市内の博物館や美術館は、高齢者の健康福祉と芸術文化活動をつなぐ拠点として活用されており、高齢者自身をリーダーとしたワークショップの企画などが行われています。また、室内管弦楽団オーケストラによる高齢者や認知症の方々を対象にした参加型の音楽ワークショップも開催されています。これらのプログラムを通じて、高齢者の生活の質の向上や地域への主体的な参加、社会的な孤立・孤独の軽減などに向けた取組が行われています。都内在住の若者(19歳~25歳)が特定の芸術文化の分野※を文化施設等にて1年間に鑑賞・事業参加した割合※美術、音楽(オーケストラ等)、演劇(現代演劇等)、 バレエ・現代舞踊、伝統芸能東京都「新文化戦略に関する都民アンケート」 (2021年9月調査)※鑑賞は2019年3月~2020年2月の状況※鑑賞は2019年3月~2020年2月の状況21.8%24.5%9.3%19.1%14.8%若者の鑑賞割合鑑賞に関心があるが鑑賞していない人の割合物理的な理由により鑑賞していない人の割合金銭的な理由により鑑賞していない人の割合育児・介護の理由により 鑑賞していない人の割合何らかの分野を鑑賞したり事業に参加することに関心はあるが、文化施設等にて1年間に鑑賞・事業参加しなかった都民の割合芸術文化の鑑賞には関心があるが、「近くで展覧会・公演等を行っていなかったから」鑑賞しなかった都民の割合芸術文化の鑑賞には関心があるが、「入場料・交通費などの費用がかさみ負担だから」鑑賞しなかった都民の割合芸術文化の鑑賞には関心があるが、「育児や介護を行っているので行くことが難しいから」鑑賞しなかった都民の割合※15歳以下の子あり・介護ありの方指 標概 要出 所2021年度の状況27主なKPI3
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