東京文化戦略2030
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〈コロナ禍がもたらした影響等〉8公演等の中止や延期など、コロナ禍では芸術文化活動の多くが制約を受け、その影響でアーティスト等の芸術文化に関わる人々は、極めて厳しい状況に置かれました。今後起こりうる様々な環境変化や危機に備えるためにも、アーティストや芸術文化団体等の活動基盤の強化が求められています。一方で、コロナ禍を経験したことで、異分野コラボレーションやテクノロジーの活用など、新しい芸術文化の楽しみ方も生まれてきています。また、「アートにエールを!東京プロジェクト」などの都の支援策により、多くの新人・若手アーティストが発掘されました。彼らを支えていくためにも、活躍の場、発表の場を広げていかなければなりません。コロナ禍では、それ以前と比べると、コンサートや演劇、展覧会などを直接鑑賞することや体験する機会が激減しました。リアルでの鑑賞は重要ですが、これまでの鑑賞のあり方は変わっていかざるをえません。※1「特定分野」…特に公共分野の支援が大きい傾向のある、美術、音楽(オーケストラ等)、演劇(現代演劇等)、バレエ・現代舞踊、伝統芸能といった特定の分野のこと。コロナの影響について79.862.856.926.49.4直接・オンラインでの鑑賞割合(新型コロナウイルスの拡大前(2020年2月頃まで)と拡大後(2020年3月頃から)の1年間)出所)文化庁「文化芸術活動に携わる方々へのアンケート」(2020年9~10月調査)(%)図表1図表2(%)文化芸術活動に関して将来取り組む予定の仕事の見通しが立たなくなったオンラインでの配信活動など今までと異なる仕事の方法に取り組むことになった文化芸術活動以外の活動で生計を立てざるを得なくなったご自身や家族等の健康状態の悪化等により、文化芸術活動に取り組めなくなったやむなく文化芸術活動に関わる施設、備品・用具を手放した文化芸術活動の継続を断念した美術直接鑑賞コロナ前コロナ後コロナ前コロナ後オンライン鑑賞音楽(オーケストラ等)演劇(現代演劇等)バレエ・現代舞踊伝統芸能特定分野 ※1いずれか文化芸術活動に関して既に決まっていた仕事の機会がなくなった(中止・延期された)出所)東京都「新文化戦略に関する都民アンケート」(2021年9月調査)8.523.612.97.94.56.729.339.617.810.43.36.649.19.84.63.62.33.014.022.66.64.22.23.131.08.98.63.93.44.114.529.516.75.63.75.237.96.18.13.83.73.612.428.917.24.73.75.237.65.8映画音楽(ポップス等)ミュージカルダンス(ストリートダンス等)大衆芸能全分野いずれか2. 文化プログラムのレガシーとコロナ禍がもたらした影響(サンプル数=17,196)(サンプル数=6,000)

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